美味しい干し芋が出来るまで
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ニチノウ飛田の干し芋ができるまで
ニチノウ飛田の干し芋は、昔ながらの天日干し製法で、一枚一枚丁寧に手作りされています。自然の力と職人の手を掛けて作る干し芋は、時間と手間を惜しまず、私たちがこの地で受け継いできた本物のおいしさを守り続けています。自家農園での手作りにこだわり、伝統を大切にしながら皆さまにお届けする干し芋作りの一年をご紹介します。
1. さつまいもの畑作り(2〜5月)
干し芋作りは、まず畑作りから始まります。2月から5月にかけて、肥料を与えた土をトラクターで粉砕し、畑を整えます。その後、さつまいもの苗を植えるために、かまぼこ型の畝(うね)を作り上げます。
2. 苗床づくり(3月)
3月には苗床を作り、ハウス内で種芋を並べ、約30℃に保たれた環境で発芽させます。この苗床で芽を育て、さつまいもの苗をしっかりと育成します。
3. さつまいもの苗植え(5月)
5月になると、葉の数が6〜8枚に成長した苗を切り取り、畝(うね)に植え付けます。ここからは、収穫までの間、雑草を取り除いたり、害虫対策を行いながら、さつまいもが健康に育つよう見守り続けます。
4. 芋掘り(10〜11月)
10月初旬から11月初旬にかけて、さつまいもの収穫を行います。ひたちなか地域では、芋掘りは秋の風物詩としても親しまれています。特に、当農園で栽培している「紅はるか」は、安納芋に匹敵するねっとりとした食感と甘さが特徴で、焼き芋にすると糖度が50度にも達すると言われています。
5. さつまいもの選別(冬)
冬になると、熟成を終えたさつまいもを選別します。腐敗したものや傷んだものを一つ一つ手作業で取り除き、大きさに応じて選別します。「大=角切り」「中=平切り」「小=丸干し」と用途に応じて使い分け、丁寧に水洗いして土を取り除きます。
6. さつまいもの蒸かし(冬)
選別が終わったさつまいもは、専用の蒸し器で90〜120分間じっくりと蒸かします。弱い圧力でゆっくりと蒸かすことで、芯までしっかりと火を通し、均一に蒸かすことがポイントです。
7. さつまいもの皮剥き(冬)
蒸かしたての熱々のさつまいもの皮を、一本一本手作業で剥きます。この工程は干し芋作りの中でも特に手間と時間がかかる作業ですが、熟練した職人の手によって、美しくスルリと皮が剥かれていきます。
8. さつまいもの裁断(冬)
皮を剥いたさつまいもは、ピアノ線を張った専用の裁断機で、約1cm間隔に裁断します。繊維に逆らわず、縦方向に優しく裁断することで、きれいな形を保ちます。美しい干し芋の形は、この工程で培われる熟練の技から生まれます。
9. 天日干しの準備(冬)
天候を見ながら、晴れの日が続くタイミングを狙って天日干しを行います。平切り干し芋は平均7日間、丸干し芋は約14日間かけて、じっくりと乾燥させます。雨が降れば軒下に避難させたり、乾燥が均一になるように一枚一枚ひっくり返したりと、手間を惜しまず世話をしながら、愛情込めて干し芋を仕上げていきます。
11. 干し芋のできあがり
寒さで冷えた夜から、太陽の光で温められる日中の変化によって、干し芋はまるで呼吸をするかのように表面に水分が浮き出て、風味豊かな干し芋が完成します。美しい黄金色に輝く干し芋は、自然の力と人の技、そして根気から生まれます。
ニチノウ飛田のこだわり
- 自社農園でのさつまいも生産
- 50年以上の栽培経験と技術
- ひたちなかの豊かな自然環境を活用
- 本物のおいしさを守り続ける伝統
ニチノウ飛田では、ひたちなかの豊かな自然環境を生かし、昭和45年から50年以上にわたり、さつまいもを栽培し続けてきました。自社農園で育てた良質なさつまいもを使用し、火山灰土の黒土、冬の晴天、太平洋からの海風など、恵まれた環境を最大限に活用しています。伝統の技術を守り、本物のおいしさを皆さまにお届けすることをお約束します。